1年ぶりに原稿作成スタッフの募集を開始しました。
このページに書いている内容で特徴的なのは、
「ライターと思っていらっしゃる方は、うちに不向きですよ」
と明確にしているところです。
これは当社の経験則からなのですが、まだ原稿作成の右も左も分からなかった頃、
ライター募集!
みたいな言い方で募集をかけました。
何名か採用して、というのを繰り返したのですが、どなたも、「まあまあ」だったんです。
ウェブが発達して、誰でもライターって言ったもん勝ちみたいな自称ライターもいましたが、それは論外として、採用したライターさん自体、よくなかったわけではないんです。
が、うちには合わなかったんです、まったく。
当社業務では、ライターとかライティングとかの概念はありませんので、本来的にそれがどんなものかは知りませんが、採用したライターさんの作成の傾向を見てみると、情報をとりまとめることに長けていたんです。
たとえば、
この資料をとりまとめる。
このインタビューをとりまとめる。
分からないことを調べてとりまとめる。
など、存在するものを文章にまとめるのを得意としていらっしゃるようでした。
つまり、既存のものを使ってそれをそれっぽくまとめることができるのですが、自分で創るという能力が圧倒的に足りていなかったんです。
接してみて感じたのは、能力がなかったのと、そもそも原稿作成=既存のものをとりまとめる、と思っていた節があったような気がします。
最近、と言いますかもう結構前からですが、クラウドソーシングが台頭してきて誰でもライターになれてしまうビジネス環境ですが、この種のライターは、ネット記事にありがちな、一次情報がどれか分からないくらいコピペされている文章(文章をちょっと変えているだけで中身は一緒)を粗製するレベルです。
今思えば、ゼロ→イチの能力(創作の能力)がないという意味では、既存のものをまとめることしかできないため、上記のこの種のライターと結果的にあまり変わらなかったのかなと感じます。
で、こりゃだめだ、ということになりまして、ライターを募集するという角度は辞めまして、まったく異なる角度から採用を行ない、バッチリ研修をして、活躍できるレベルにまで持って行っています。
教育にも限界があって、結局のところ、その人にセンスがあるかどうかになってきますので、いい形で作成できる人はある程度初めからできていますし、初めからまあまあの人で、時間が経って飛躍的に向上したというのはめったにありません。
もちろん途中で脱落する人もいますが、バッチリはまる人ははまっていてようで、ずっと一緒に原稿を作っています。
身もふたもないですが、センスですね、必要なのは。
そして当社がそのセンスの手に入れ方が分かれば、伝えてあげられるのになあと思いますが、今のところ、その入手方法がちょっと分かってきています。ここでは言いません。内緒。
と、大真面目に考えて、募集しています。