以下、アップしました。
社葬の現場では「葬儀委員長を誰が務めるのか」という点は、形式的・慣習的な要素も大きいため、
・下請け会社の方の葬儀なのに、元請けの社長が葬儀委員長を務める
・その元請け側が葬儀委員長挨拶を葬儀会社に作成依頼している
というケースは、正直なところ“ありうる話”です。ただ、その一方で「なんとなく寂しい」「形式だけが先立ってしまっている」という印象を持つ方が多いのも事実かと思います。
社葬のような「会社や団体が主体となって執り行う葬儀」では、故人やその会社がお世話になっている“社会的に立場の高い”方が葬儀委員長を務めるケースが慣例的に多く見られます。
例 元請け会社の社長、取引先の大手企業の重役など
本来なら、「故人が特に可愛がられていた」「親しくしていた」などの“実質的関係”がある人が務めるのが理想ですが、対外的な体裁や慣習上、形式的に決まってしまうことも少なくありません。
下請け会社からすると、
「せっかくの社葬なので、より社外的にも格が立つ方にお願いしたい」
「取引上のご縁を重んじている」
といった理由で“社会的に立場が高い方”に葬儀委員長を依頼することがあります。
ただ、実際には故人との関係が薄いまま、形式上だけ依頼するケースも存在します。
その意味で、社葬という「形式」はどうしても大事にしなければならない部分がありますが、それを踏まえつつ、できる範囲で真心を込めた工夫を取り入れるのが望ましいでしょう。
・形式的に見えても、最低限のマナーと故人への敬意は必須
・親しい間柄ではなかったとしても、ビジネス上のご縁を大切にする姿勢を示す
“いかにも”な通り一遍の内容ではなく、少しでも故人に寄り添った言葉を添えられると理想的ですね。