ごくまれに、阪神タイガースの能見ばりに見えない角度からボールを投げる方がいらっしゃってですね、
これはその昔実際にあった、猛暑の時に少し気温が下がるお話です。
当社はウェブサイト上で翻訳者さんを募集しています。
英語の翻訳者 募集
※コロナで一時中止していましたが、現在再開しました。
で、その昔、募集期間内のこと、翻訳のお仕事を希望される方から、お電話がありました。
翻訳の仕事をしたいのでトライアルを受けさせてほしいです。
ということでしたので、当社は、
「分かりました。では初めに履歴書をお作りいただき、メール添付でお送りください。後日、トライアルのご連絡をさせていただきます」
とお伝えしました。
当時は、まだ翻訳事業を始めて多くの時間が経っていないときで、今のように、履歴書審査は厳格ではなく、よほどはちゃめちゃな履歴書でない限りはトライアルをお受けいただいていました。
そのときも他の方への対応と同じようにご対応をしたのですが、その方の次の一言にびっくり仰天。
「報酬は発生しますか?」
えっ?
何が?
報酬?
一瞬あっけにとられましたが、少し考えて理解しました。
つまり、筆記試験を受けるから報酬をください、ということでした。(そのまんまですね 笑)
職を探している方が、応募をしようとしている企業に、「筆記試験にはお金が必要」というわけです。
企業が「筆記試験を受けるにはお金を払ってもらう必要がある」と言ってるんじゃないですよ、応募を検討している方が企業に「筆記試験を受けるにはお金を払ってもらう必要がある」と言ってるんです。
いや、ホントにびっくりしました(笑)
季節の変わり目に登場する系なのか、非常識なのか、無知なのか。定かではありませんが、ご本人は大まじめにおっしゃっているように当社には感じました。
当時はあっけにとられただけでしたが、今思えば興味深いリクエストだったなと思います。
だって、「筆記試験を受けるんだからお金ください」ですから。
これ、どの企業様でも通用しないと思いますが、唯一、通用する場合があると思うんです。
無理やり真面目に言うと、職を探しているその人が、圧倒的な翻訳能力があって、その人の名前を聞けば、業界の人はみな「ははー」とひれ伏すくらいの高名な翻訳の先生である場合なら分からなくはないかなと思います。
で、当社にお電話を下さった方はと言いますと、昨年英語圏への留学から帰ってきたという30代の方で、これから翻訳の仕事をしていきたいということでした。
当社はやんわり、「あなたは学生時代のアルバイトで、応募先企業に履歴書を手に持って出向き、その日一日のお給料を要求しましたか?」と尋ねたところ、一定時間、沈黙があり、
「御社とは考えが合わないようです。申し訳ございません」
ということで、その電話は終わりました。
その後、その人が職場を求めて応募し、筆記試験や面接でお給料をいただけたかどうかは定かではありません。
英語の翻訳者 募集
※コロナで一時中止していましたが、現在再開しました。