私立中学校が当社の著作物を黙って拝借していますよ、とお伝えしていた件の続報です。
この学校に削除要求を行いました。
ウェブ上で代表の電話番号と、メールフォーム、そしてファックス番号が確認できましたが(もちろん住所も)、当社の手数が最も少ないメールフォームから以下の内容を送信しました。
○○高等学校 ○○(校長名) 殿
さて、貴校におかれましては、貴校の下記ウェブページにおいて、当社の著作物を無断で使用していらっしゃいます。
盗作が確認された貴校のウェブページ:
https://www.・・・
https://www.・・・
貴校が盗用した当社の著作物:
https://www.・・・
見たところ、悪意は感じられず深く考えずにコピー&ペーストした、ということでいらっしゃると思いますが、当社の著作物を侵害しており貴校の行いは犯罪(著作権法違反)です。
つきましては、削除を要求いたします。
以下の要件にしたがい、削除を行ってください。
1、2020年8月21日正午までに該当する文言を削除すること
2、当社に削除完了の旨の報告と合わせて、謝罪をすること(メールで結構です)
3、本件について、当社に電話・メールなどで問い合わせを行なわないこと(迷惑です)
なお、これら3つの要件をいずれか1つでも満たさない場合は、損害賠償請求を法務顧問に指示し、社会への公表を行なうことといたします。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
さすがに学校ですし、これを無視するというのはないと思うのですが(無視したらある意味すごいです)、当社としては削除させしてもらえればそれでOKですので、とりあえずは向こうの反応を見守ろうと思います。
で、この手の要求を相手方に出す場合、証拠を押さえておく必要があります。
自社の著作物を使用している相手方のウェブページを、相手方がサラッと削除して「そんなページありませんよ」と言う場合に備えてかなり役立つのが、ウェブ魚拓です。
ウェブ魚拓
https://megalodon.jp/
かなり有名サービスですので、皆さんもご存じでいらっしゃると思います。
ウェブページを、まさに魚拓のように記録できるサービスです。
ここで該当するページを記録しておくことで、しらを切ることができなくなります。
そして、もう一つは著作権を侵害された自社のウェブページです。
相手方が、「うちがパクったんじゃなくて、おたくがうちの著作物をパクったんじゃないの?」というケースに備えます。(まあこれ言ってきたらすごいなあと思いますが)
これは、この学校の該当ページよりも先に当社のページが存在していることを明らかにするだけですので、簡単に見えますが、ウェブをアップした日を客観的にするのは、案外、難しいんですよ。(当社に知識がないだけかもしれませんが)
たとえば、ワードプレスのブログや無料ブログであれば投稿日を見ることができますので、一発に分かりますが、HTMLなどは、投稿日が表示されるわけではありませんので(もちろん表示されるようにしていたら分かりますが)、さてどうしようと思うわけです。
そこで、FTPソフトで該当するページをアップした日を確認したところ、2018年の10月になっています。
実際はもっと昔にアップしたページなのですが、2018年の10月サーバを変更した関係で、2018年の10月になっています。
相手方の著作権侵害ページは、いつアップされたのかが書かれていませんが、内容から逆算すると2年~3年前であることが推定されました。
であれば、FTPソフトで確認した2018年10月だと証拠になりません。
「さあどうしよう」と思って他の手を考えたところ、あっさり他の手が見つかりました。
ウェブサイトの解析ソフトを見てみることです。
見てみると、2014年に該当ページが存在していたことが記録として残っています。
今は2020年です。つまり6年前の時点でこの記事があったことになります。
はい、あっさり相手方の著作権侵害ページの2年~3年前を大きく上回りました。
ということで、これで客観的な証拠がそろい、準備完了です。
さあ、相手からどのような反応があるのか、あるいはないのか。
続報をお待ちください。